「一書入魂」・・・フジコ・ヘミング 運命の言葉 フジコ・ヘミング
最近フジコ・ヘミングのピアノ・コンサートの新聞広告が目についていましたが、、書店でこの本に偶然に出会いました。
このピアニストについての知識は、今まで皆無でしたが、結構著名な方だと識りました。著者に限らず、「芸術家」とは押し並べて「人生の重荷」を背負わされる場合が多いと思いました。「報われなかったことや辛かったことに耐えた経験が、音の響きや音色に表れ、プラスになっている。そんな嬉しい実感があった。」とは、著者の言葉です。
次の言葉も強く印象に残りました。「ジョルジュ・サンドがどこかに書いていたけど、誰でも遠いところにあるものに憧れる。手に入ってしまうとそれで終わり。次のことに憧れる。それが人間。だから始末におえない。」