「一書入魂」・・・なんでそーなるの! 萩本欽一自伝
コント55号が爆発的な人気を博したのは昭和40年代前半でした。ビートたけしのツービートは話芸の面白さであるとすると、コント55号は舞台を縦横に走り廻り突っ込み芸の面白さであつたと思います。テレビでは、「ドリフの全員集合」と「欽ちゃんシリーズ」が張り合っていた記憶があります。
この本には、欽ちゃんこと萩本欽一氏の若いころの苦労話がてんこ盛りです。芸人さんは全てが修行で芸の肥やしなんでしょう。
子供の頃の苦しさから導かれた、次の言葉には納得します。
「今僕、こう思うんです。辛い目にあってる子のほうが夢に近いところにいるって。悲しい思いをしている子はきっと夢にたどりつく。いじめられている子もそう。最後までいじめられる人生なんてぜったいない。・・・だって辛い目にあうって、将来のために運をためてることなんだから」