「一読入魂」・・・ええかっこしい 評伝 石津謙介
「石津謙介」は、アイビーで一世を風靡したVANの創業者である。
大学1年生の時、学校近くのVANショップでモスグリーンのセーターを買おうとしたら、同じ年恰好の男性店員が「もっと明るい色でオシャレしたら」と言われたのが強く印象に残っています。
「VAV]や「JUN]のタッグのついたカジュアルウエアーを身につけるだけで、都会派の仲間入りをしたかのように考えていた青春時代でした。長野県出身という「田舎者」を壊したかったのですが、なぜか哀しい思い出です。
「ファッションの神様」として一時業界に君臨した「石津謙介」もVAVの倒産とともに表舞台から消えました。
「ダンディズム」とは、「やせ我慢」と捉えていたとのこと。ゾクゾクするダンディズムの神髄を感じます。