「一読入魂」・・・詩集 三好達治
私と「詩」との接点は全く無いと、お付き合いしている方々は考えられるでしょうが、実は魂を揺さぶられるいくつかの「詩」に出会っています。
三好達治の詩集から「紅花一輪」(椿の花)
ーーーこの朝さきしばかりの 新しき紅花一輪 廊わたるわれにむかいて眼くばせす 神存す・・・
・・・かの紅花一輪わがためにものいふあるを・・・(前後中途略)
これは、その花が詩人に目くばせしたように見えた瞬間、霊感に打たれたように「神存す」という確信を得た。との詩らしい。
形態・声帯模写の喜劇人であったが、現在は俳優・画伯と呼ぶべき「片岡鶴太郎」氏が、ある時椿の花を真近に見て「これが椿なのか。こんな素晴らしい造形美だったのか。」との印象をテレビ番組で述べていたのを記憶しています。片岡画伯はこれを境に独自の絵の境地を開いたとも述べていました。
確かに椿の花を真近に見れば、「神々しい美しさ」に魅了される人は多いと思います。