「一読入魂」。。。シャネル(藤本ひとみ)
シャネルの装飾品や服飾等には全く興味は有りませんが、「一代」でのし上がるパワーに対しては強い関心が有ります。
先ず「ココ・シャネル」のネーミングに関心がありました。作者の藤本ひとみさんの記述では、本名は「ガブリエル・シャネル」であり「ココ」という愛称は一時カフェ歌手をしていた時に好評だった歌[トロカデロでココを見たのは誰]から客たちが付けたものと有ります。
ネットの「ウィキペディア」でも同じ由来が記されています。
しかし、「ココ・シャネルの秘密」(マルセル・へードリッヒ:山中啓子訳)によれば、相違しています。
以下、本文をそのまま記します。
ー「父はわたしがギャビィ(ガブリエルを簡単にした愛称)と呼ばれるのを死ぬほど恐がっていたわ。父は、ほかにいい名前が見つかるまで、わたしのことを『小さなココ』と呼んでいた。自分がつけた名前でないガブリエルがいやでたまらなかったのよ。
それももっともだったわ。そのうちに『小さな』というのがなくなって、ただのココと呼ばれるようになった。これはグロテスクだった。わたしはなんとかしてこの名前から逃れたいと思っていた。けれどそれはどうしてもできなかった」
ーこれが、どうやってガブリエルからココになったかということの、マドモアゼル・シャネル自身の口による公式の説明である。
この文章自体が意味不明でありませんか?
「ココ・シャネル」の響きは日本人にとってはシャネル製品のイメージと結びつき魅惑的であろうと思うのですが・・・?