「五稜郭が信州にある?」・・・函館以外にもあった
五稜郭というと「函館の?」という答えが直ぐに返ってきますね。最近知られるようになりましたが、信州の佐久市田口にある龍岡城も函館五稜郭と同様に星形をしたいわゆる「五稜郭」なのです。幕末の1867年に一応の完成をみました。一応というのは、城郭の後方の二稜に堀がないのです。また、砲台も一か所しか無く、実戦用の函館五稜郭に比べると少し心細いです。築城した藩主は、開明的な人物であったようで、フランスの軍事顧問団と通訳なしで、会話ができたとされていることから、フランス式の新築城法を取り入れたとのことです。
しかし、何故こんな辺鄙で軍事拠点になりそうもない地域(地元の皆さんゴメンナサイ)に築城したのでしょうか?調べても判りませんが、私流に解釈すれば、英明なる偉人に対し失礼かも知れませんが、いわゆる「フランスかぶれの道楽」であつたと思います。ただ、この道楽のお蔭で城郭愛好者を大いに楽しませてくれています。ありがとうございます。