「私の趣味 城郭めぐり」・・・高取城(奈良県)
日本三大山城の一つとされている。
ふもとの旧城下町から約1時間位であったろうか歩き詰めでやっと頂上の本丸に辿り着いた。武家諸法度による城郭の無断修築禁止の条例を特例として無視できる「常普請」を認められら城であり、累代城の手入れを怠らなかったという。
それにしても、交通の要衝でもない高取町に何故このような堅固な石垣に固められた城郭を「常普請」まで認めて維持したのか不明である。しかも、城主の植村氏は石高わずか二万五千石であった。
山腹にある壺坂寺に参拝してバス停に向かったが最終バスが出た後であった。仕方なく、近鉄吉野線の壺坂駅までかなりの距離がありそうだったが、トボトボと歩き出した。小半時歩いたところで、一台の車が私の横に停まり、良かったら乗っていくよう勧められた。正に天佑神助とばかり乗り込んだら、三重県から壺坂寺の手伝いに来ていた福祉施設の車であった。
旅先での「人の情け」は本当にありがちものだ。