「不思議の国信州」・・・県民歌
私の故郷信州には、かの有名な県民歌「信濃の国」があります。
県民同士はそれぞれ生まれ育った県内の地域が最高な場所であるとして、他地域を貶すのを常とする県民性を均一に持っています。しかし、信州人が集まる集会(県人会、同窓会等)では不思議なことに閉会前に歌う県民歌「信濃の国」を直立不動で人によっては感激のあまり涙を浮かべて大声で歌うのです。たとえ、どんなにいがみ合っていてもです。
信州人は、小学校の一年生のときから校歌とこの県民歌を音楽の時間に同時に歌って覚えさせられます。歌詞は、漢文調で意味が分からない言葉も出てきますが、半強制的に覚えさせられることになります。
長野県の教職員は私の時代は、概して左翼系の先生が多かったように思いますが、「軍国主義的思想の強制」であるとか、「全体主義的行為」であるとか、異を唱える先生は全くいなかったように思えます。
実は長野県の学校の先生たちは、ほとんどが信州人で信州大学教育学部の出身らしいことから、先生も小さい時から県民歌に「洗脳」されてきたので、違和感を覚えないようです。
カラオケに県民歌「信濃の国」があり、なるほど歌う場面が多いのだろうと納得しました。