「労働時間の規制」
労働時間についてはトラブルが起こりがちです。経過する時間に客観的に線引きをするのは困難な場合が多いからです。
労働基準法では、1日8時間、1週40時間を超えて労働者を働かせることを禁じています。この法定労働時間を超えて働かせた場合は、通常賃金の25%以上の割増賃金を払うよう雇用主に義務付けています。休憩時間は労働時間から除きますが、電話や来客の対応を指示されているなど、労働者が自由に使えない場合は、労働時間とみなします。また、休日については、毎週1日いじょゆ、または、4週間に4日以上と定めています。
労働安全衛生法では、月100時間を超えて残業し、疲労を感じている労働者が申し出た場合、医師の面接指導を受けさせるよう会社に義務付けています。会社は医師の意見を聞き、必要な措置をとる必要があります。