「マネーロンダリング」
マネーロンダリングとは、犯罪などで得た汚れた資金を、その出所を偽装したり隠したりしてきれいな資金に見せる(資金洗浄)行為を言います。
わが国では、平成12年に「組織犯罪処罰法」が制定され、届出の対象が従来の薬物販売収益に係る取引から200を超える重大犯罪収益に係る取引に拡大され、平成19年には「犯罪収益移転防止法」が制定され、届出対象事業者が従来の金融機関等からクレジットカード事業者等に拡大され、平成22年には為替取引を行う資金移転業者が届出義務のある特定業者に追加されました。
届け出られた疑わしき取引に関する情報は国家公安委員会・警察庁で管理され、必要に応じ検察官・司法警察職員・税関職員等の捜査機関に提供されています。
最近の事例では、米国などでだまし取られた約3億円を日本国内の口座から不正にひきだしたとして、ナイジェリア人と日本人の9人が組織犯罪処罰法と詐欺の疑いで逮捕されました。(6月11日の報道)