「デット・エクイティ・スワップ」
Dept Equity Swapとは、債務(Dept)と資本(Equity)を交換(Swap)することです。
債権者から見たときは、「債権の株式化」であり、債務者から見たときは「債務の資本化」ということです。
つまり、債務者である会社は、借入金を返済しなくてもよいかわりに、債権者に株式を発行し、他方、債権者は貸付金を回収しないかわりに債務者に対する資本金を債権額と同額増資することになります。
会社に社長借入金がある場合、社長の相続の時に会社に対する貸付金も相続財産になります。業績が悪く、返済の見込みがない貸付金に相続税がかかることになりますので、相続人はその貸付金を相続財産にすることを避けたいと思った場合にこの取引を利用します。
会社に多額の繰越欠損金が社長借入金以上にある場合には、社長がその貸付金を会社の贈与することにより、デット・エクイティ・スワップと同様の結果を得ることが出来ます。
2016/06/12/新着情報